幻の赤い尾を持つアジを求めて
毎日美味しい魚を探している仕入担当の私。今日もいつもの様に出勤していると一本のメールが! 送主は毎日市場に行っている仕入先さんからでした。『小田原の市場で赤い尾のアジが揚がったけど興味ありますか?』と、何にでも興味深々の私は『興味あります!仕入れさせてください!』の二つ返事。
早速キャプテンフーヅ号に乗り換えて仕入先まで車を走らせました💨
キャプテンフーヅ号は葛飾北斎の絵がプリントされていて外国人や子供たちに人気なんですよ^ ^
そもそも赤い尾を持つアジってなんだろう? 何度も市場に通ってはいますが赤い尾のアジは見たことがありません。
私の知っているアジは銀色の魚体にヒレや尾の部分に少し緑がかっている普通のアジ。
普通の色と違い赤い色をしているといえば、40代半ばの私はついついアレを思い出してしまう悲しい性(泣)そう!赤い彗星のシャア専用。まさか普通のアジよりも三倍美味しいのかT_T
なんてアホな事を考えながら、初めての魚に会えるとワクワクする気持ちを抑え仕入先さんの会社の所へ。到着すると魚が入っている10㌔の発泡スチールが用意されていました。
この中に奴がいる!ドキドキしながらOpen the 発泡❗️
まっ!まさか⁈
エッ?…サバ…ですか(・・?)
丸々した魚体に青みがかった魚体はサバにしか見えないけど、ゼイゴもあるしアジだよな〜? そうだ!気になる尻尾は?
拡大して見てみると赤いというよりピンクの方が近いかな^^;
魚体も確認したところで、この魚の正体をGoogleで調べたところ本名は"オアカムロアジ"で千葉県から九州南岸の太平洋沿岸で獲れる魚だそうです。ヘェ〜知らなかった( ̄∇ ̄)
工場まで持ち帰り魚体をCheck!
刃渡り約30㎝ある私の大出刃包丁よりも大きくリッパな魚体です。
気になる鮮度は?
目もエラもキレイで魚体に光沢もありお腹もハリがあり鮮度抜群です( ˆoˆ )/
とりあえずサクサクっと三枚におろしてみると
赤みがかってはいるけど臭みはなく少し柔らかい身が特徴です。
さらに皮を剥いてみるとどこをどう見てもリッパなアジです!サバではありませんでした( ̄ー ̄)
身の中はやはり少し赤い色をしています。
サンプル用のトレーに乗せて実食。
海の幸に感謝していただきまーす!
うんうん。余計な脂がなくサッパリとした味。 それなのにあと味が最高に美味しい(^o^)/
どうやらオアカムロアジは鮮度が良くないと鮮度落ちが激しい魚なのでお刺身では食べれない魚みたいです。そのため都内ではあまり見かけない幻の魚だそうです。こんなに美味しい魚なのにもったいない(-_-)
是非、みなさんも幻の赤い尾を持つアジと出あえたら食べてみてください。
鮮度抜群のお刺身はまさに海の恵みそのものですよ\(^o^)/